はじめまして。
アンディーノこども診療所 院長の安藤美恵と申します。

私の小児科医としての原点は、研修医のときに出会った「SSPE（亜急性硬化性全脳炎）」という病気のお子さんとの出会いです。
SSPEは、はしか（麻しん）感染の約10年後に発症する脳炎で、少しずつ症状が進行し、やがて寝たきりになってしまう非常に重い病気です。

入院当初は支えられながらもゆっくり歩けていましたし、自分の名前を一言一言ゆっくり言える状態でした。
しかし、症状は徐々に進行し、口から食べることが難しくなり、お母さまに経管栄養への切り替えを提案しなければならない時期が来ました。

目に涙を浮かべながら「この子はまだ口から食べてるから大丈夫」と懸命に食事を食べさせようとするお母さまの姿。
「経管栄養にしませんか」とその一言を伝えることがとても苦しく、あの病室の光景は今でも忘れることができません。

この経験から、
「ワクチンで防げる病気で、もう悲しい思いをする親子を見たくない」
という思いが、私の小児科医としての軸となりました。

コロナ禍では、こどものこころにも多くの影響がありました。
だからこそ私は、からだだけでなく、こころの健康も支える小児科でありたいと考えています。

アンディーノこども診療所は、地域のこどもたちの笑顔とご家族の安心を支える“こどもの応援団”です。こどもたちの笑顔とご家族の安心を大切にしながら、地域とともに歩んでいきたいと思います。

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アンディーノこども診療所　院長　安藤美恵